非暴の境界条件
―LV1プレイヤーはどこまで行くことが出来るのか?―

(※本記事は気分的にCSSの拘束を解いている仕様です。)


1、プロローグ
(以下、記事全体の質に反する誇大な文章が続きます。)

かつて非暴力(アヒンサー)の精神を貫いた人物がいた。

非暴力とは体制変革における理念のうちにあり、被抑圧下の民衆が体制の刷新を求めるにつき
暴力的に転換を達成しようとするのではなく、屈せず、運動・思想によって変革を主張することをいう。

この実践者として有名なのがマハトマ・ガンディ である。
彼は『真理を対象とした私の実験について』(The Story of My Experiments with Truth) という自叙伝を草している。


メイプルストーリーは多人数参加型ロールプレイングゲームだ。
ロールプレイとは役割演技。

幕が上がって久しい現在、
舞台の上にあった演技を障するデコボコは少なくなり
照明も、衣装も格段に鮮やかになっている。

それでも、多くの人が同じような方向を進む現在にあって
果たして、みなが同じ方向へ走る必要はどこにも無い。

ときに「経験値の蓄積」という玉条に対し反するベクトルを模索することも、やぶさかではない。(F首相風)。
ときに「単一平面鬼湧き」という舞台から飛び出すことも、やぶさかではない。(流鏑馬を読み間違えたアナウンサー風)。
ときに通常育成の枠外に身を置き、殴り魔の華麗さを忘れ、当り屋のような堅固さを捨てることも、やぶさかではない。(矢部坂さん風)

ふと、無意味の意味を考えたくなるような、

そんなプレイスタイル。
小さいが一つのパラダイムシフトの破片。

――これは「殺生をしない」ことを”真理(Truth)”と措定し、実験(Experiments)した一つの記録(ネタ)から抽出したサマリィである。



ルール設定


一、モンスターは一匹たりとも 殺さない (ネガティブに語換すればレベルが上がることへの恐怖)
一、テレポストーンなどという無粋なものは使わない (いいかえるならば単に「MOTTAINAI」)
一、他に助けを乞うことはしない (他人が怖いという恐怖症)
一、他を助けない (レベル1を保つためクエストは受けないという自己保身精神
一、出遭った全種類(「全部」ではない)の敵に当たる (被ダメはモンスターからの愛と捉える偽善的マゾヒズム)


以上、微妙なルールを設定。なおルールは破るためにあるとか、ないとか。



キャラクタについて




・サーバーは楓
・初期ステータスというか最終ステータスは以下の通り。
・装備は見ての通り上の初期装備のままで、これらを常時着用。とりあえず強化は行わない。
 ランニング(白)    防+3
 ショートパンツ(茶)  防+2
 革サンダル      防+2
 
 先端恐怖症という設定にしたので武器は棒を選択。

 


以上のように<レベル1・HP50・物理防御力7の「初心者」>という条件下に本試みはある。

加えて、のちのち回避性という意味で、移動速度100%、ジャンプ100%という数値も意味をもち、
この険しい旅にはLUK(運)も必要になることも気分的に予想される。

なお、蛇足になるが、この均整のとれたステータスを得るため、かなり狙って、サイコロを振り続けた。


しかし、この武器をはずした状態の攻撃力0というのが堪らない。
このキャラの誕生する以前に、ここに鎮座していたLV46の華麗なる殴り魔(氷雷)C君(仮名)を思い返すと

これは、堪らない。


さあ、浸る時間は過ぎた。

この腐敗と自由と暴力の真っ只中(北斗の拳風)にあって

微妙で、茫洋な、それでいて、楽しい冒険をはじめようか。


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