非暴力の境界条件
―LV1プレイヤーはどこまで行くことが出来るのか?―
(※本記事は気分的にCSSの拘束を解いている仕様です。)
2、一路リス港を目指して(前編)
(※この記事を書いたのち初心者島は大幅な変更があり、その姿を半分以下に縮小しました)
はっきり言おう。
初心者島は通過点に過ぎない。
だが、その通過点には、これからの冒険の礎がある。
まずは――
これは本実験の基本である。
デンデンはひ弱な生き物だ。
つい、うっかり無慈悲に彼らを撲殺してしまった日には
経験値ゲージに要らぬ値、ならぬ血が溜まる。
これは一滴たりとも溜めるわけには、いかない。
武器さえ仕舞えば、モンスターなどおとなしいものだ。
まだ冒険は、始まったばかりだ。
だが、わずか15の経験値で無情にもレベルは2に上がる。
その時点で、この冒険の真摯な意義は永遠に失われてしまう。
細心の注意を払わねばならぬ。
さて、初心者島は狭いようで広い。
また、パッチ変更により大幅なクエスト変化もあり、まさに「初心者島」という名を冠するにふさわしい仕様に変わりつつある。
そのような中、初心者島のクエストをこなさないことは心苦しいがここは致し方ない。
しかし私には大きなクエストが課せられている。それは最初に設定したルールのうちにある。
一、出遭った全種類の敵に当たる
このルールに基づき、とりあえず全種に接触をし種類別の<愛>(被ダメ)を確かめる必要がある。
この初心者島、モンスターの数も中々のものだ。
ここで初期ステータス=最終ステータスである本試みにおいてHP50という数値がひとつの基準値になる。
この冒険においては、HP50という数値を超えてダメージ(愛)を与えてくる敵に接触すると
基本的に天から墓が降ってくるという愛すべき仕様が暗黙と必然をもってシステム内に組み込まれている。
この記事を書いている段階で私は、すでにビクトリアアイランド入りしている。
振り返ってみれば、まだ、怖くないという印象。
ゆえに、初心者島はレベル1でも十分にスミまで到達可能であった。
しかし、はじめてピグに囲まれたとき生命の危機を感じた。
そして「危険な森」の危険である所以も、はじめて理解できた。
初心者島のモンスターは島を出たあとも多く出遭うことになる。
のちに、私は彼らに遭うたびに、文字通り後ろ盾のような安心感を得るようになる。
得るものは小さいようで大きい。
そう、被ダメ問題という牙はビクトリアアイランドの冒険の中で抬頭してくる。
では、改めて初心者島で出遭えるモンスターの被ダメをみていこう。
なお、あくまでセッカチな私が視認したものであるため普遍性はそこまで高くない。
加えて「備考」は1レベルキャラを体験して、その視点から見た感想のようなものである。
まず博覧強記である諸氏の参考にはならない。
名前 | LV | 被ダメージ | 物理攻撃力 | 備考 | ||||||
デンデン | 1 | 1 | 12 | LVは互角ではあるが、実はこちらが上から目線 愛くるしい。が意外に跳ね飛ばされる。 |
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青デンデン | 2 | 1 | 17 | 色は変わってもデンデンはデンデン。だが少し足が速い。 |
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スポア | 2 | 1 | 17 | まだ被ダメは1。動きがトリッキィで読みにくいためやや素速く感じる。 追尾を受けている感有り。 おそらく知能指数はこのレベル帯で最高。性格が悪い。 |
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赤デンデン | 4 | 3〜4 | 27 | 動く剣山のような印象。だが依然として脅威にはならない。 なぜか被ダメが定まらない。 |
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スタンプ | 4 | 5 | 30 | こちらに向かってくる場合飛び越え可。いつも被ダメは5。 私はカドに足をぶつけてしまう。 動きは遅く逃げる者を、ほぼ追えない。 |
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スルラ | 6 | 6 | 32 | 接近した場合ほぼ回避不能。数が多いと少し怖い。 被ダメはいつも6。 こちらがロープ等高所に逃げたつもりでも、迎撃ミサイルのような 高いジャンプで打ち落としにかかってくる。 |
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ピグ | 7 | 9 | 37 | 段差をものともせず突貫してくる。 一度狙われると直線的に迫ってくるため動きは読みやすい。 がそれは、あくまで単体での話。 複数で挟まれたら最悪、墓を覚悟。 |
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メイプルキノコ | 8 | 12 | 42 | 初心者島では脅威的存在。ボス的存在。 一撃を食らった後、回避行動をとらないと、 ほぼ致命傷を負うことに。 顔に似合わず、かなり気性が荒いという印象。 |