非暴力の境界条件
―LV1プレイヤーはどこまで行くことが出来るのか?―
(※本記事は気分的にCSSの拘束を解いている仕様です。)
6、ペリオンに拳を開いて立つ技(art)巧(1)
エリニアが深いのならば、ペリオンは広い。
1マップあたりの広さもさることながら、「山」と「谷」の高低を併せ持ち
ビクトリアアイランドの半分程度を占めるその広さは圧巻の一言に尽きる。
(参考:ワールドマップ上(key:W)の各域別町除マップ点数)
リス |
5 |
ヘネシス |
10 |
エリニア |
8 |
ペリオン |
36 |
カニング |
14 |
フッ、ハハハ、圧倒的じゃないか……、ペリオン。
はじめに言っておこう。
私はペリオンが大好きなのだ。
それ故、なるべくパトスを抑えるつもりではあるが、
このようにペリオン編は少し長めで、矢鱈くどめの、バイアスが懸かった記事になることが予め予想される。(二重表現)
賢明でありながら不幸にも本サイトの当記事に迷い込んだ敬愛すべき諸氏には、ここでページを閉じることを強くお勧めしておく。
さて、はじめようか。
この茫洋な土地・ペリオンはおおよそ構成的に三区分
できる。
A) ペリオン―エリニア方面に広がる東側エリア(東の岩山・遺跡発掘地etc)
B) ペリオン―スリーピー方面に広がる南側エリア(深い谷・荒野etc)
C) ペリオン―カニング方面に広がる西側エリア(西の岩山etc)
場合によってはA)の<遺跡発掘地>域と<東の岩山>域をさらに分けて、四区分する方法もあり、
それを採用しているサイトもあるが、
ペリオンをビクトリアアイランドの基点においた場合、やはりエレガントなのは、この三区分法であろう。
よくよく考えてみて欲しい。点が4つあれば十分かつエレガント
に立体は成立するのだ。
東の峰
さて、前回の読者諸氏はご承知のことと思うが、
とりあえずエリニア側からペリオン入りする現状につき、A)側の東の峰を登らなければならないわけだ。
本来ならば、ペリオンはカニング地方、すなわちC)側、西の峰から入るのが正規の初期進入ルートである。
これは構成的に、西・東・南域それぞれの出現モンスターのレベル差
などはいうまでもなく
・ワイルドボアの棲みかがワイルドボアの棲みか2に対して西側に位置していること
・岩の道1〜3のナンバリング
などからも容易に想像がつく。
つまり今度の進入ルートはペリオンの偉大なる大地に対して甚だ無礼なものとなっている。
しかし、東の峰を登ろうではないか。
蓋し、デンデンは如何様の地でも生きられる。
毎度、思うのだが赤・青デンデンの口の位置、これがどうもオカシイ気がする。
さて、東の峰ではダークスタンプ(D・スタンプ)、D・アックススタンプ(D・ハイスタンプ)が登場する。
名前 |
LV |
物理攻撃力 |
被ダメージ |
ダークスタンプ |
10 |
65 |
31〜33 |
D・アックススタンプ |
22 |
85 |
56〜59 |
スタンプ系は強い。ジャンプ100%では殆どの場合飛び越えられないからだ。高いのだ。
それゆえ、前回紹介したオーバーキラーであるアックススタンプとD・アックススタンプが
群れて道をふさいでいる場合、基本的には先に進むことができない状態になる。
このスタンプ系による封鎖はペリオン全域を移動する上で、最もネックになるものである。
だが、この東の峰のまさに最上段、すなわちワイルドボアの棲みか2
への入り口がある段では、
勇気と忍耐をもって下図の手順を踏めば、華麗に突破できるのである。
青段(下段)のなるべく奥で頭を下げ、赤段(上段)のスタンプが左側によった時点で上段へ飛ぶ。
そして、上段に立った状態で、下段のスタンプを飛び越えるのである。
ちなみに下図のように
あまりに手前でしゃがんでしまうと、わざわざこうべを垂れた意味が無いので注意されたし。
ワイルドボアの棲みか2
さて、やってきました危険地帯。
(上図:スタンプ封鎖+ワイルドボアの波による到達限界)
名前 |
LV |
物理攻撃力 |
被ダメージ |
ワイルドボア |
25 |
90 |
62〜66 |
いたるところに冒険者の墓地があるペリオンに、同じく墓を築くことができるのは、いち冒険者として幸甚至極である。
さて、ワイルドボアは不可避の強敵……かと思ったが
突進力が仇になるのか、交差気味にならばギリギリ飛び越え可能である。
だが、囲まれるとやはり、そこは名前の通り、野性味溢れるイノシシ、避けられない。
加えて常に動いている性質、段差をも登って迫ってくる特質が、その脅威度合いに拍車をかけている。
ワイルドボアとはよく言ったものだ。
しかし、それにしてもワイルドボアは、目つきが悪い。
さて、東側からペリオンを目指すはずだったが、思わぬ野性味溢れる死に様を披露したため
謀らずも、ペリオンに着いてしまった。
邂逅、ペリオンにて
やはり、ペリオンは良い。
この無骨な望景が、古代遺跡のような建造物が、冒険心を擽る。
実はペリオンに点在する遺跡中にある「文字らしき」刻印の解読を進めているのだが
中々完遂できないでいたりする。
さて、ここは、何よりも先に我らが永遠の師匠「コブシを開いて立て」師匠に面通しを済ませておかねばならぬ。
何という、勇姿……。恐らく他の職業師匠格の中では最も色が黒い、もとい迫力がある……。
ペリオン・エートスの、まさに象徴たる存在だ。
旅船チケットを餌に、仕事を押し付けるアノ方や
常日ごろから、かなり頭に血が溜まっていそうなアノ方や
まるで役所の窓口で事務的に業務をこなす、受付員のように佇むアノ方なども
この威風堂々と、泰然とした姿を見習って欲しいくらいだ。
それに決して野蛮ではないのだ。媚びず、気品に満ちている。
おっと、勘違いしないでいただきたい。権威主義で卑屈で低俗な私ではあるが
いつもは彼の師匠御歴々にも並々ならぬ心からの敬意を払っているのだ。
しかしそれにしても、この御名。
対峙した瞬間にコブシを開いて天に向かって立ち上がりたくなるような……、
ん?…待てよ……?
―――!!
フ、ハハハハハハッハハ―――!
そういうことか……。クックク…。
おおっと、師匠の御前で嘲笑とは、とんだ御無礼を……。
しかし、ようやく理解できましたよ、師匠。
師匠の、その勇ましい御名に込められた真意が……!
つまり、こういうことだったのですね。
(拳を閉じて立っていない状態)
この状態から「拳を開け」ば武器は地に落ちる。
(拳を開いて立った状態=通常の茫洋)
つまり、私の選んだ道は間違っていなかった、そういことですね、師匠!
……。
―――。さすが師匠、答えてはくれない。自分で確かめろということか…。
さすがにまだまだ経験不足の私ではアリアントへの旅は無理だということか。
マンジ殿に脅されても、めげてはいけない。
しかし、「コブシを開いて立て」師匠のおかげで、旅がまだ続けられそうだ。
おや?
やはり娘さんは相当道を踏み外しておりましたよ、ブルスさん。
彼女は記憶もなくしているようにも見える。
いや、しかし、これが正解だったのかもしれない。
このすばらしきペリオンの霧に包まれ、大地を踏むことに比べれば、ヘネシスの暮らしなど霞んでしまう。
この調子でいけば、次か、その次のパッチあたりでは、ベティ博士のお子さんなども
イヤン氏のように矜持をもってペリオンの大地を踏みしめている、そんな仕様変更が期待できるかもしれない。
さて、再びペリオンを堪能する旅に出よう。
2へ続く。
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