非暴の境界条件
―LV1プレイヤーはどこまで行くことが出来るのか?―

(※本記事は気分的にCSSの拘束を解いている仕様です。)



9、 死線の先、ジパング頂上作戦(2)


X、仁義なき楓

ちゃらら〜ちゃらら〜♪




さて、



動物の森からショーワに侵入したわけであるが、
案の定、裏通り3でヤクザの下っ端にやられてしまった。

というわけで、速攻でショーワの町へとワープしたわけである。




銭湯に入って旅の疲れを癒そうではないか。
愛(ハート)湯、I LOVE YOU.
おそらくヒカリ老はモダンガール。



「衛生法に基づくお願い」
一体何が書いてあるのだろうか。
おそらく湯船に入る前に体を洗うことや、手ぬぐいを湯船に入れないこととか書いてあるのだろうが
……読みたい。だが読めない。

ちなみにレベル1プレイヤーはタオルすら身につけられない。



タオルに要求レベル20というイマイチ妥当性があるのかどうか不明な縛りがあるからだ。

やむを得ずも、下着のまま入らせて頂こうか。



中々細かいつくりである。
それゆえ浴場内部にまったく不釣合いなガシャポンが目に付いて仕様が無い。

せっかく「滑る床」というプログラムまで組み込んであるのだから
何もココに置くことはないだろう。もう台無しである。

エルナス地方に行けない私にとっては、この滑る床はかなり貴重なモノだ。

ちなみに「公衆浴場における衛生等管理要領」には以下のようにある。
(前文略)
(5) 洗い場の面積は、男女それぞれその入浴者数に応じ、次により算出される面積以上であることが望ましいこと。
毎時最大浴場利用人員×20/60×1.1平方メートル×1.5
(注) 20…… 洗い場使用時間(分)
1.1平方メートル…… 入浴者1人当たりの洗い場使用面積
1.5…… 通路等に要する面積の係数

やや狭い気もするが
人気CHである1CHにおいても通常客入り3〜5名程度、その他CHでは利用者はほぼいないため
問題は無いのかもしれない。


(サービスカット)

しかし、今後銭湯ブームが到来した場合、CHごとに浴場の広さが変わるかも知れない。
何しろ「衛生法に基づくお願い」をしているくらいなのだから。(当社比実現度0.00002%)


(大浴場⇒隠しポータル、秘湯の源泉、勿論男湯)

フレイムスライム(LV55/物理攻撃力210/被ダメ351〜372)
ファイアボム(LV51/物理攻撃力145/被ダメ168〜176)


ところで



企業タイアップという形でリアルワールドの会社が「喧伝」されるメイプルワールドにあって
おそらくタイアップせずにゲーム内に明らかに登場している唯一(?)の現・株式会社。
日本郵政株式会社。
宣伝度合いは「違いの分かるオトコ」の比ではない。

実はいつか消えるのではないか?と内心ドキドキワクワクしながらパッチのたびに見に来ていたりする。
(当社比実現度0.05%)
ショーワ(昭和)が生んだ奇跡の結晶、歴史的建造物だ。

まあ、ショーワの町観光はこのくらいにして
ヤクザに特攻(ぶっこみ)をかけようではないか。



なお、この町の警察(デカもしくはマッポ)は、どうも当てにならない。



上の画像を見れば一目瞭然であろう。

しかしどうしたものか。



本山への道は敵か味方かイマイチ分からないコンペイ氏が通してくれそうもない。

だが、どうやら裏通り3で火狸金融を仕切る大幹部の一人「親分」が現れるらしい。
それも別次元の強さを持つらしい……。
非暴力に出来ることは限られているが、ここは、ぜひとも接触を試みる(仁義を通す)必要がある。



ジパング頂上作戦だ。


裏通り1〜3出現MOB
まずは出現MOBを一覧しておく。

 名前  LV   物理攻撃力   被ダメ 
 ブルドック  43  132  137〜145
 手下A  45  140  154〜165
 手下B  47  150  178〜189
 手下C  50  150  178〜189
 幹部A  62  190  289〜300
 幹部B  64  160  202〜215

この裏通りに出現する構成員の面々はもちろんすべてオーバーキラー
軽く肩がぶつかっただけで、こちらは昇天する。

裏通り1

ヤクザたちはすべて交差気味に飛び越え可能である。
だが手下A・Bの動きは非常に活発であり、飛び掛ってくるという印象である。



また数が多めであるため、ジャンプ回避の間隔が取りづらい。
裏通り1の通行は「歯ごたえのある難易度」である。

なお、ごらんの通り、にらみ返すくらいのことは出来る。



意外に木の陰が脅威になるポイントがあるため注意されたし。


裏通り2



非暴力LV1プレイヤはイモかもしれんが……旅の風下に立ったことは一遍も無いんでぇ……!
映画『仁義なき戦い―頂上作戦―』より主語部分改変)


なんて殺伐として暴力的なのだろうか。

だが、それとは別に、何だかSSを撮ることが楽しくなるノスタルジィなマップ群である。
湧きがやや多い気がするが、マップ背景とはかなり同調性のあるMOBたちである。
もっともメイプル世界全体からみると、この明らかな人型MOBは異質ではあるが。

しかし”俳優”の皆様が、中々思い通りには動いてはくれない。
こんな「沈む夕日をバックに全ヤクザ一種ずつ対峙する形で一枚に収める」
というSSを狙って撮るだけでも案外時間がかかったり。

ところで、よくメイプルストーリーの優れた点としてチャット機能が挙げられる。
「狩り機能付チャット」と揶揄されるくらいに、これは「搭載された機能」として確かに優れている。

しかしメイプルストーリーは、ほかのオンラインゲームに比べて
SS(スクリーンショット)も優れている。
これは「システム」として、「搭載された機能」として、という意味ではない。

3Dが多勢を占め、よりリアルさが追求されている多くのMMORPGの中にあって
「2D」、「単純」といったメイプルストーリーがある意味、ア・プリオリに獲得しているものである。
2Dゆえに「見える」部分が多く、平均しており、単純ゆえに多くの情報を一画面に詰め込める。

つまり再認性があり多くの視野情報が詰まったSSを「容易」に撮ることができるのである。
もっとも「搭載された機能」としてのデフォルトSS機能は、少し物足りない。

「すべてが終わってしまうと残るものはフィルムだけだ」(R・コーマン)

SSも「めいぽ」の一つの楽しみ方であろうと思うゆえ、
外部ツールに頼らずともよい程度の、SS機能の搭載をひっそり望む。

「別にブログとかやんないしwwwwwwwwwwwwww」という方でSSを撮られたことの無い方が居られたら
気まぐれにでも一度、SSをお試しアレ。
楽しいかもしれない。

さて、この裏通り2
5種類の人型MOBが跳ね回る危険地帯である。
ポン刀やチャカ片手に動き回る幹部も怖いが
実際のところ、本冒険では手下たちとの体感差はほぼ無い。
あるとすれば見た目くらいである。

   

ちなみに移動速度はこちらよりヤクザが上。

そして、このマップは裏通り1に比べると安全地帯が少ないため、尚更すばやい対応が求められる。

また裏通り3へのポータル付近にMOBが大量に湧いている場合、機をうかがっているうちに
来た側からヤクザが跳ねてきて、退路が塞がれてしまう。
右画像のような状況の場合、ほぼ死ねる。


裏通り3

そんなこんなで裏通り3に舞い戻ってきた。



居やがった……。
アレが「親分」か……。
回転銃(リボルバー)を握ってキシキシケタケタ嗤ってやがる。

仁義を、通してやる。



狙われる者より、狙う者の方が強いんじゃ……!
(映画『仁義なき戦い』より)




次元が違う。
巨悪に立ち向かうには、まだまだ研鑽が足りないということか。

親分(LV95/物理攻撃力750)。
視認済み被ダメ(計17回接触)は4533〜4798
一撃で90回以上死んだ分のダメージを受けた計算である。
おそらく本冒険中、被ダメだけみれば最強の敵であろう。

だが、仁義は通した。この冒険の流儀は通した。

しかし、もっとも進行に対する脅威という点では
親分はカラスに遠く及ばず青キノコやカズアイにも劣る。



裏通りにて、非暴力への視線

ところで、この冒険をはじめて暫く経つが、
このショーワの町をはじめ、これまで各所で多くの他プレイヤーに遭遇した。

なるべく過疎CHを選択しているのではあるが、
エリアボス出現マップやジパングなどはじめ他人に遭わずに移動/待機するのは不可能であるため、
このような人気スポットでは半ばあきらめている 部分もある。
(特にショーワ裏通りなどは逆に1CHが空いている場合などがある)。

これは以前の記事で「オンラインゲームのうちにある性質」「望むべき仕様」
とした通りであり、今もその認識は変わらない。 (参照ペリオン編)

本冒険も佳境を迎えつつあることだし、ほとんどがショーワでの出来事であるし、
ここで<「旅する1レベルプレイヤ」に対する他プレイヤの反応>といった
読者諸氏にとっては極めてどうでも良い事柄について
この冒険の「オンライン性」を担保するためだけに、弁明と謝辞も交え、以下に簡単に記しておこう。

まず前提というか結論から明らかにすると、
9割以上のプレイヤは、こちらに全く関心を払わずに通り過ぎる。
これが殆どである。まあ、普通は見ず知らずの無名プレイヤなど気にはならない。

しかし中には明らかにこちらに興味を示される方もいる。
そのうち一番多いパターンは「無言でしばらく立ち止まる」というもの。



自ら向かう目的地への足をとめ、こちらの様子をじっと伺うというものである。
中にはわざわざ進んだ道を戻ってきて、こちらを伺うという奇特な方までおられる。
おそらく、明らかな軽装である私に気を留められ、
静止しているうちにキャラクタ情報を見ていると思われる。
これは、別段私にとって問題は無い。

しかし極めて稀ではあるが、中には「チート」と勘違いされる方もおられる。
(現在のところ誤解を受けた場所はすべてジパングにおける)

どのあたりから「チート」と判断しているのか確実なことはいえないが、

・矢鱈と無謀な特攻の上に、何度も何度も墓を築き上げる私の姿がファナティックにうつっていること
・1レベルプレイヤが「居る必然性の無い」「居るはずの無い」場所にいること
・HP50という都合上(こっちは文字通り「必死」なのだが)町から出た直後にMOB接触→死亡→町へ強制送還
ということを頻繁に繰り返すため、まるで町の中に何度も何度も現れるようにうつっていること

など、おそらくは、これらを「異様」とみているものと考えられる。

もっとも、こちらは特殊なプレイをしており、上に挙げた状態が奇異にうつることにも異論は無い。

「育てて、しゃべって、協力して、冒険する」というメイプルストーリーにあって
特に最初に掲げたルールのように縛りを加えている本冒険は
「育てず、しゃべらず、協力せず、冒険する」という、その基本路線は想定要件の25%しか満たしていないのだ。

ゆえに誤解を受ける非はすべて私にある。

ただ、ゲーム内でチートと誤解をもって指摘される方には、
ご説明申し上げてきたが、一応改めてこの場をかりて申し上げておく。

私はチート行為などといったものは一切行っていない。
これ迄も、この先もである。

しかし、このような誤解は、裏を返せばチート行為が「ありふれた」状態になっており、
多くのプレイヤが神経過敏になっているということでもある。
このチートが溢れた状態は、少なからず残念である。

さて、この他、中には稀に「何をしてるのか?」とか「どうした?困っているのか?」という言葉をかけて下さる方や、
無言のあとにあっても「笑顔」でそのまま去っていくという暖かい方もおられる。
このようなお気遣いに対しこの場を借りて感謝申し上げる。

そして極々稀に「無言」でありながら明らかに私に歩調を併せ「露払い」
(眼前のMOBを狩って「道」を切り開く行為)
をはじめて下さる方もおられる。

本当に有難いことではあるが、私の(この冒険の現在の姿勢である)個人的な理由から、
感謝とともにお断り申し上げている次第である。

しかし思うに「無言の露払い」は印象深い立ち振る舞いである。
ファーストプレイ時にヘネシス狩場1で高レベルプレイヤのスキルをはじめて見たときのような
もちろん、それに比すれば、目に見える派手さは無いが、しかし、近い感情が心のうちに宿った。


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