妄想メイプル天文学話―アルウェンの強化ガラスの靴―

メイプルワールドはいかなる世界か

メイプルストーリーの世界はわれわれの地球のような世界なのか、まずはそこから考えなければならない。

とりあえず確認をすると、太陽・・・らしきものはある。これは空の見えるマップなら確認できる。
雲もある。星らしきものも・・・マガティアの夜空で確認できる。

まずは一般的な惑星モデルを仮定できそうだ。
しかし、どうだろう?
ヘネシスはずっと昼間であるし、カニングシティーは深夜2時でも夕日が差し込む。
マガティアにいたっては愛すべき長寿番組「笑っていいとも!」の時間帯でも夜空だ。
ためしに一日マガティアで定点SSを1時間毎に撮影したが空は明るくならない。
会話バーと背景の星の煌き以外全く同じSSが24枚、私のキャプチャフォルダに溜まったから、これは間違いない。

が、時間は動いている。

エリニアの船着場の時計は時を刻んでいる。これは間違いない。

とすると・・・・・・これは一つの結論に行き着くわけだ。
そう、惑星モデルに当はめて考えるならばメイプルワールドが球体ならば
自転していない(≒自転の速度が体感できないほど極端に遅い) ことになる。
少なくとも地球の自転速度0.465101(1+fsin2φ)cosφkm/sはあてにならない。

そして季節の問題だ。
少なくとも私の記憶が確かならば、ここ半年以上季節は変わっていない。
クリスマスや正月や七夕など催し物はあるようだが・・・・・・マップそれ自体は気候の固定化がされているようだ。

少なくとも動植物の季節単位の遷移が無変の所を見ても各地を端から端までみても季節が地点ごとに変わった片鱗すら確認できない。
これは公転も怪しい。が地軸に傾きが無いだけなのかもしれない。
この点は再検討が必要のようだ。


・・・いや・・・・・・だが、少し不安になってきた。
この世界、本当に球体なのか?いやそもそも現在判明している地域が未明の地域に対してどの程度の占有割合を持つのか?
分からないことだらけだ。

あまり無理をすると私の軟弱な心と頭に良くない。
よって少し条件を整理して、別の角度からメイプルワールドの仮定モデルを並べてみよう。


A.未明地域分も併せて、惑星のサイズが極大の場合(メガプラネットモデル)

→これは十分にありえる話だろう。
そもそも判明しているワールドマップを俯瞰した際、明らかに太陽光の照射数が足りない。
カニングで夕方であるにも拘らずヘネシス・ぺリオン・リスは昼。
かと思えばマガティアでは夜に対しアリアントや武稜では燦燦と陽光輝くような有様。
これは占有率を変えてみても、照射角度を変えてみても同時に成立しえない。

この問題を解決するにはメガモデルを採用し、
現在判明している地域も併せ極大に設定しなおし、太陽光の照射数を増やすしか方法は無い。
また、このモデルを採用すれば併せて自転が体感的に0に近いことも説明がしやすい。

だが問題だ。
こうなるとマガティア⇔アリアント間をはじめ、各地を移動するキャラクターや乗り物は
場合によっては光速並みの速度を常に担保していなければならなくなる。
加えて地球に近い固体惑星と想定されるメイプルワールドの規模が極大であるということは、
引力(重力)も相当程度大きくなると考えるしかない。となると4次職のツワモノらに目がいきがちだが、
 
こんなNPCも我々一般人と比較すれば極めて想像を絶する強靭さを身に着けている(というか別物の生態)ということになる。
登場するアイテムもしかりだ。
アルウェンのガラスの靴なども、どのような方法かは想像もつかないが、
ちゃんと重力に耐えられる強化がされており、実際は「アルウェンの強化ガラスの靴」と呼ぶべき代物だ。

さて、ここまでくれば、やはり、例のRPGにありがちな、
あのつまらない結論に行き着くことが妥当なのだろうかという空気が私の中に満ちてくるのである。
つまらない結論↓

B.そもそも既存のあらゆる概念が適用されない独立の空間的世界の場合(箱庭世界モデル)

→これは悲しい結論だ。マガティアに輝く夜空が書割だと放言してしまうようなものだ。
しかしこれで全て説明がつくからやりきれない。
もともと説明不可能なことをまともに論理立てて考えようとすると頭がおかしくなりそうになる。その脱出口は必要だ。

ちなみに地球の自転速度は段々と遅くなっているらしい。     


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