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メイプル「釣り」レポート/4.鉱石・宝石の原石及びメル、或いは全体の釣果 


”釣れない日”それは魚が人生のシンキングタイムをくれたんだ
                  
                    ――ヘミングウェイ
            


4-1.はじめに

「釣り」を行うと鉱石と宝石の原石、メルを「釣る」ことが出来る。
ここでは「釣り」で得られる鉱石・宝石の原石、メルと全体釣果のデータを掲げる。

鉱石(鋼鉄・青銅・銀・金・アダマンティウム・ミスリル・オリハルコン)の原石
宝石(ガーネット・サファイア・エメラルド・紫水晶・アクアマリン・トパーズ・ダイヤモンド・オパール・黒水晶)の原石
又メルは失敗にあたる10メルと100、500、1000、3000…など視認しているがデータとして詳細の採取はしていない。
もっとも、この手のデータは蓄積という点において、それがたとえショボくても晒すこと自体に意味があると思うので、晒す。


また、枕詞の如く本レポートは
・期間限定キャンペーン以外の時
・普通餌・普通竿
を対象にしている事を断っておくが、今回は後半部分にて少々キャンペーン期間についても触れている。



4-2.「釣り」で得られる鉱石・宝石の原石


138セット(餌16560個)分消費して計808個の鉱石・宝石の原石を得た(4.879%)。

【データ】鉱石・宝石の原石の元データ



鉱石・宝石は1セット使用につき、平均で6個程度得られるようである。
各内訳は以下の通りである。



(円グラフ:宝石・鉱石別の内訳%)



このうち鉱石の合計は469個であり、又宝石の合計は339個であった。

又、1セットにおける統計は以下のようになっている。


宝石と鉱石はメーカーの実装でそれ以前よりは需要が高まった。
ミスリル以外は、平均1を下回り中央値、最頻値ともに0を示している。最も高額であろうダイヤは絶望的に少ない。
又観測期間中、黒水晶は0であった。



4-3.釣果とメル

次に「釣り」で得られるメルと、全体の釣果について見る。

まず、これでEXP・魚・原石の回数が出揃ったので、ここで纏めてそれぞれの回数とレベルについて。
(レベルごとに複数回試行しているもの及び、見ての通り一部レベルに抜け有)

参考/レベル毎の原石・魚出現回数の分布、無相関


おまけに、少ないながら原石、魚、expの回数の相関(73セット)。

 原石  魚+exp   -0.316127569526 
 魚  exp+原石   -0.264283533282
 exp  原石+魚   -0.308440389245

(まあ、低い負の相関)



さて、メルについて見ていこう。
尚、最初に断った通り「釣り」で得られるメルについては詳細データを採取しておらず
以下のデータは「成功」と出ない場合の、すなわち10メルを得た場合も含めてのものである。


1セットにおける取得メル合計


「釣り」を138セット行い、2301470メルを得た。
取得メル額合計は5000メル〜10000メル間が65回と最も多く 、又8割近くが5000メル〜20000メル間にある。

餌1個で得られるメルの要素、内訳について未採取であるのが非常に痛い。
多分、要素単位の最小値と最大値で結構な差がある。

観測最小値は4030メルで、これは1セット(餌120個)の価格3000メルよりも多い。
まあ、少なくとも餌代程度ならば、毎回の釣りでほぼ元が取れるものと考えられる。
ただし最初に釣り専用の椅子とやらを購入させられることを忘れてはならない。



(参考/レベル毎のメル・経験値の分布、一部レベルで複数回&抜け有。
メルは無相関である。ちなみに前々回により明らかな通り得られた経験値データは0.944...と高い正の相関)


経験値と違って、メルは低レベルであろうが、高レベルであろうが関係無いので
当たり前の話だが、ファーストプレイの低レベル時などは、相対的に旨い。
(尤も相場が高騰しているような状況では、吹けば消える程度であるが)

さて、これまでのデータにより1セット(餌120個)を消費した場合<10メル以外のメル+10メル>の回数が
どの程度かまでは、逆算することで判明する。



サンプル数が少ないながら、メルを除く完形の回数データ・73セット分における1セット(120個)あたりの
<経験値の回数・魚の回数・原石の回数>の合計は、45回〜65回間で90%以上を占めていることが分かる。
つまり<10メルの回数(=「失敗」)+それ以外のメルの回数>の合計は55回〜75回の間で90%以上を占めるということになる。


平均値から見た1セット(餌120個)の釣果の内訳
数値:回数
(経験値サンプル数75、魚サンプル数138、原石サンプル数138)
”平均値”の割合

平均をみると、仮にメルの「成功」を除いた場合でも5割近い感じで「成功」の文字が出る。
「釣り」といいつつ、何だかんだで魚は少ない。


次に得られたデータから全体のおさらいグラフ。
比較のため各項目合計も入れてある。並べてみると経験値が強い感じ。

グラフ:釣果の詳細
  


飽きてきたので、ここらへんでやめるが、通常時とキャンペーン時(2008年12月〜2009年1月)の釣果について
ひとつ分かりそうな事柄があるので、最期に記しておく。

釣り」レポート1末尾に掲げた2008年12月〜2009年1月キャンペーン時の12セット(餌1440個)を纏めたのが
左の円グラフである。(右は前掲の通常時割合)。


この1440個分のデータは、項目(最小単位)ごとの詳細となるとサンプル数の少なさから使い物にならないが
(もっとも明らかにサケ、カジキ、ダイヤなどレア魚・レア原石が多い感じではある)
各項目の小計で割合を表示すると以下のようになる。
 
<経験値+メル>の詳細は不明ながら、両者の一致が推定される。
すなわち、逆説的にキャンペーン期間時のみ「釣る」ことが出来た期間限定品(クッキーやキャンディー等)は
<魚+原石>分(18%)のうち、特に魚分の割合(ニシン、コイヵ)を削る形で、これが挿入されていると考えられる。
「釣り」なのに。

特に期間限定時、あるいは高級餌使用時については後考を俟ちたい。




4-4.「釣り」レポのまとめにかえて



以上、4回に亘り「釣り」に関するデータを晒してきました。

今回のデータ採取にあたり「蒼の星船」様(http://deepbluelaser.seesaa.net/)の時給測定ツールを使用させて頂きました。
勿論、存在は前々から知っていたんですが、改めて使ってみると、とても良いです。
設計の基本思想が、とてもクールだと思います。もっとも「狩り」以外での使用となりましたが……。

「釣竿」は、ポイントアイテムのオールラウンダみたいな存在だと思います。
メルにも経験値にも、クエストにも絡んできますし、「釣竿」が無ければ入ることが出来ない「釣り場」というマップにも行くことが出来ます。
期間が90日と長いので次第に釣果は平均化されてしまいますが、
魚交換クエの存在によりパチンコやガチャチケ等に認められるギャンプル性もあります。

けれど、どれも中途半端です。効果が薄い。
個人的には経験値やメルや鉱石が欲しい方の場合、「釣竿」を690p出して買うことはあまりおススメしません。個人的には。
けど、チョムの魚交換クエで首書ゲット!一発逆転!なんてこともあるみたいなので、やっぱり個人的には留保です。個人的には。


ちなみに「釣り」に関して、残され放置される課題として、


・単純にデータ量を増やし、あらゆる角度からマジメで深く、精度の高い再検証
(一人だと大変だと思いますのでギルドやお友達とご一緒に)

・メルの詳細内訳はどのようなものか、そこから導きだされる「成功」と「失敗」の割合は?
(まずはメル額の要素から)

・高級餌使用時の釣果は?
(需要がありそうですが、お金が沢山かかります)

・糸を垂らす場所(ポイント)あるいはCH、日ごとに釣果の差異はあるかどうか
(都市伝説1。多分調べるのは……)

・職によって釣果に差異があるのかどうか
(都市伝説2。まあ、無いでしょう)

・めいぽ釣り人口、アバタ率・職業・レベルなど人種調査
(なんとなく)

・4種類の魚にご愛顧賜る、あの「餌」の正体は?
(形状からしてミミズとか、イソメとか?)

・魚のサイズが、なぜ”あのサイズ”なのか
(データ採取すら不要です。楽しそう。サケ、デカすぎだろ……。)

・魚の魚種は、なぜ”あの魚種”なのか
(なんでなんだろ……。日本で釣堀といえば鱒とか……鱒の塩焼き食べたい……)

・どういう原理で経験値を「釣り」上げているのか
(放置してるだけなのに)

・何故、鉱石・宝石など高い硬度を示す物体を「釣り」上げることが可能なのか
(針どうなってんだろ、餌をつけることができて、メルや原石や魚を釣ることができる形状は……)

・狩り人生で得られる原石と釣りで得られる原石の多寡・種類等との関係、ウマさは?
(狩りで得られる原石を調べるのに苦労しそう、無理かな)

・「釣り放置」にかかる電気代――副支出を併せた真の支出――
(ああ、でもalt+tabで他のことやってるのかなー)

・最もホットな釣り放置タイム
(めいぽ人、中の人達の行動科学!)


などなど、ネタっぽいものからマジメなものまで、考え調べ出すとキリがないくらいありますので、
間違って「釣竿」を買った不幸な人は、ちょっと考えてみると少しは、釣りが面白くなるかもしれません。




(了)


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ふー、やっとここまで来たよ、K君。

ある日の友人K君と私の会話。


K「そういや、釣りやったことある?」
私「ああ、俺は昔は日本海、太平洋を釣る男として」
K「そうじゃねーよ、めいぽのだよ」
私「ああ、ねーよ、どんな感じなん?」
K「俺がきいてんだよwじゃあ、釣り、やろうぜwwww」


「ああ」という、肯定とも留保とも取れる感嘆を反射的に返すのはいつものことですが
こんな楽しい会話のあと、私と友人A君は釣竿を買いにポイントショップに入りました。

そして、「釣竿」引っさげポイントショップから意気揚々と帰ってきた私は、


2分後、買ったのは自分だけだったのだと気付きます。


K「釣りでしたwww」

私「ああ……」


あれ?あんまり溜飲が下がらない。



ツリハタノシイ。

竿でも担いで、久しぶりに磯釣りでもしてこようかしら。

(了)


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