非暴力の境界条件
―LV1プレイヤーはどこまで行くことが出来るのか?―
(※本記事は気分的にCSSの拘束を解いている仕様です。)
6、ペリオンに拳を開いて立つ技(art)巧(4)
ペリオン南側エリア
次は南側エリアである。
無理に「ダンジョンへの道」と日本語標記しなくても良いのに……。
いつも思う。この看板はペリオンには相応しくない。
さて、ここからはファイアボア(LV32/物理攻撃力110)が駆け巡る領域である。
南側エリアの象徴的な存在であるので、予め紹介しておこう。
ファイアボアは、もちろんオーバーキラーであって、視認した限り、被ダメは94〜99を推移。
ほかのボア系と同じく段差をものともしない。
特に南側エリアの場合、これまでの登るマップと異なり、降りることが必要になる。
ゆえに下段から群れで迫ってくるファイアボアは明らかな脅威になり得るのだ。
スタンプ系の静的な壁に焦らされ、ボア系の動的な弾丸に怯える、これはペリオンの醍醐味の一つである。
・深い谷1→深い谷2
南側エリアでボア系の脅威が最初に感じられるのが、この深い谷2への入り口間近。
小窓マップの赤線上を駆け巡るボアと動かぬオーバーキラー・スタンプにより、瞬間的にポータル前まで進まなければならない。
ここで赤デンデンの力を借りることになる。
全ての知性に溢れる読者諸氏は忘却のかなたであろう。
私はかつて初心者島記事でこのように書いた。
>初心者島のモンスターは島を出たあとも多く出遭うことになる。
>のちに、私は彼らに遭うたびに、文字通り後ろ盾のような安心感を得るようになる。
今こそ、その時。
すなわち紫色で示した位置において、わざとKB(ノックバック)を誘い、
下段ポータルまで無敵状態で移動するという方法を用いる時だ。
よくよく考えたら後ろ盾というより後ろ剣みたいだが、まあ良い。
こうして深い谷1は越えることができる。
そういえば、以前せっかく作ったスキル表を公開するのをすっかり忘れていた。
だが、流石はペリオンの霧。それを私に教えてくれた。
ここでペリオンの霧に包まれながら、非暴力の技巧、すなわち拳を開いて立つ技巧のうち、いくつかを簡単に紹介しておこう。
・非暴力の技巧
画像 | 名称 | 効果 |
ノーガード | あらゆるモンスターに対して慈愛を纏いながら自然体で臨むことを可能にするスキル。 最大かつ最小で∞秒間防御力0%上昇、被ダメージの0%を相手に返す。 パッシブスキル。略称NG。 |
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初心者の目 | マップ上に存在する視認可能な全てのモンスターについて 被ダメ予想値と現在HPの差を暗算するスキル。 多くのスキルの土台を為すため、ほぼ常時使用することになる。 しかしMAXまでの習得は困難。 ちなみに使いこなすには小学校低学年課程修了程度の高い 教養が必要。 |
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リカバリー(赤) | モンスターに接触した瞬間に手動で赤い薬(回復HP50=MAXHP)を投薬するスキル。 極めれば世界が変わるとまで言われており、最重要スキルの一つ。 だが、初心者の目をある程度習得していない場合、無駄にワンテンポ、行動が遅れるなど 逆に非効率である場合が多く、現在スキルの投入タイミングに関して熱い議論がされている。 |
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セルフノックバック | モンスター(ダメ50以下)やマップ上棘(ダメ10)などに自ら当たりノックバックすることで 横方向への高速移動+一定時間の無敵状態を創り出す移動スキル。 使用する機会は比較的多い。略称SKB。 リカバリー(赤)とコンボで使用することになる。 なお「初心者の目」をある程度習得していない場合、乱用は避けるべきである。 |
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ラッキーヘブン | 高所からの落下によるダメージを利用して 横方向への高速移動+一定時間無敵状態を創り出す高等移動スキルであり大技。 使い所が限られるが、このスキル無しでは到達不可能な領域も存在する。 運が「良い」と落下ダメージのみで、「堕する」にもかかわらず天国へ旅立てるため、 この「ヘブン」が冠されている。 落下距離に応じておおよそ8〜30ダメージを受けるため、 リカバリー(赤)とコンボで使用することになる。 なお落下ダメージの目安はフリーマーケット最上段ジャンプ有り落下で20、ジャンプ無し落下で15程度。 |
もっともこれらのスキルを習得できても、深い谷2という領域では全く歯が立たない。
特に下段の沸き具合が半端無い。
先ほどの赤デンデンのようにDスタンプを利用すれば、もしかしたら進むことが可能なのかもしれないが、
どうにもスタンプ系は重い。そう重いのだ。SKBには不向きなのである。
とどのつまり、現在の私のウデでは攻略不可能なのである。
ちなみに下図あたりが到達限界点となる。
よって現在私は、深い谷3には到達できず、当然ペリオンからスリーピー地方へは進入できないことになる。
仕方が無いので荒野でたそがれよう。
なるほど、たそがれる必要など無いということですね、ペリオンの大地よ。
しかし先があるのに進めないということは、何と、もどかしい事か。
荒野方面はわずか荒野1が限界域である。
・深い谷1→危険な谷
それでは、長かったペリオン編もそろそろ終わりして、最後に深い谷1へ戻り、危険な谷へ進もうではないか。
危険な谷は
危険がいっぱい
到達。
やたらと楽しいマップである。
危険な谷2。
この危険な谷1・2は実質的にはペリオン到達域中では最強のモンスター系であるドレイクが出現するマップである。
危険な谷1で初出のカッパードレイク (LV45/物理攻撃力150/視認済み被ダメ179〜184)
そして危険な谷2で足音を鳴らすレッドドレイク (LV60/物理攻撃力200/視認済み被ダメ329〜332)
でかくて、強い。
何より危険な谷という場所に良く合っている、そのビジュアルが良い。
ペリオン記事の最後に彼らに出会えて良かった。
何故、人は山に登るのであろうか?
昔、とある偉人はこんな風に言った。
ペリオン域到達マップ
谷の最上段、制覇。
「どうだって?偉人だと?私が見るのは常にただ自分自身の理想を演じる俳優ばかりだ」
(ニーチェ著『善悪の彼岸』岩波版第四章九七節より)
次回へ続く。
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